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【英検 3級~1級】二次試験への勉強法

2020年も、もう一か月があっという間に過ぎましたが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
私は福岡市西区今宿駅前の藍洋塾で英語を担当しております、長澤陽子と申します。

先日、一次試験が終了しましたね。もう自己採点は済みましたか?

今日は、二次試験を目前に控えて不安になっている方、どんな対策法をとっていいかわからない方の為に、実践的な方法をお伝えします。

私自身、英検を全級(3級から1級)まで受験し、ここ数年は講師として数多くの受講生を合格に導いてます。
そういった経験から考えて一番良いと思う方法でございます。

この記事を読めば、学校での二次対策有無にかかわらず、独学での準備を効率よく行うことができるようになると思います。

宜しくお願いします。

全級共通-やってはいけないこと

皆さんの中には、旺○社等の面接過去問題集をお持ちの方がいますよね。

その問題を解き、そのあと模範解答(スクリプト)をご覧になると、あまりにも立派な文章に驚かれるでしょう。
次にCDを聞かれて、とても流暢な英語の発音に怖気づく方もいるでしょう。

心配する必要はございません
あの模範解答はプロが書き、ネイティブスピーカーが読んでいるのです。
私自身の学習でも模範解答を見てきませんでしたし、私の生徒にも見せたことはありません。

なぜかというと私は、皆さんに自分の言葉で話して欲しいのです。

「でも、英語で話すんですよ。」という言葉が聞こえてきそうですね。
それでは、どうすればいいかというと、具体的には頭に浮かんだ言葉を素早く慌てずに英訳するのです。

やってはならないのは、模範解答を丸暗記しようとすることです。
そもそも他人が書いたことを暗記するのは無理です。考え方、言い回しが自分とはまるで違うからです。

私達日本人が、日本語で他人に自分の意見・理由を話す時を想像してみてください。

例えば「学生はボランティアワークをすべき・・・なぜなら、社会に出た時役立つから…」という内容を言い表す場合、そこには誰でも自分の言いやすい表現方法や、言い回しの癖があるものです。

三年前にとても優秀な高校生が英検二級の面接授業に「独学で面接の勉強をやったから自信あります。」とやって来ました。
ところが、私からの英語での質問に一言も発することが出来ないでいたので、私が「どうしたの?」と聞くと「自分で答を書いて覚えたけど思い出せない。」と言うのです。

練習(授業)でさえこうなるのですから、実際、面接官を前に極度に緊張すれば生半可に覚えたことなど思い出せるわけがないのです。

私は、彼に自分で回答を考え、それを頭の中で英訳し口に出すように勧め、その後私との数回のトレーニング経て、無事彼は合格しました。

それでは次に、各級ごとに実践勉強法ついて述べてまいります。

3級、準2級、2級

この三つの級は難易度は違いますが、形式は同じです。

渡されたカードの中の英文を20秒で黙読しますが、このとき最後まで目が通らなくても慌てないでください。私の受講生達も、大体半分しかいかないと言ってます。

そこで次の音読が大事になってきます。この際、早く読もうとか、カッコよく読もうとせず、自分でちょっと遅いかと思うぐらいの速度で読みながら英文の意味をわかろう、わかろうとしながら、はっきりした声で読んでください。

こうすれば不思議に緊張がほぐれていき、英文の内容も大体つかめますよ。練習にて早速やってみてください。

その後、絵についての質問が終わると、個人的な質問が二つあります。

まず練習の段階で、答えようと思うこと日本語で紙に書きます。三級の方は、ある適度質問のパターンが決まっていますので、

・週末何をするか聞かれたら➔テニスをする
・ペットがいるかと聞かれたら➔いないけど犬が欲しいと言おう

等、大まかな回答パターンを決めておいてください。
そしてそれを英訳し、口に出して言ってみてください。

こうして、全ての問題を繰り返します。以下、具体的に述べます。

3級 繰り返し方法

№1の問題の答えを日本語で書く
      ↓
答えを英語にし、口に出していってみる
      ↓
次の問題をやる→ 答を書く→口に出す…
      ↓
これを №5の問題までやる
      ↓
№1の問題に戻る→答えを口に出す……..
      ↓仕上げは、
問題だけ見て、答えを口に出す。

なぜ繰り返すのかというと、英語がスムーズに口から出てくるようにするためです。何度もいいますが、暗記をするためではありませんよ。

特に№4と№5は、過去問6回分のテキストで合計24問しかありませんので、しっかり回答パターンを準備し、面接本番まで何度も繰り返してみてください。

準2級 繰り返し方法

3級のように№4や№5が個人的な質問ではなく、準2級からはPEOPLEや物が主語になり「一般にこういうことがありますが、あなたはどう思いますか?」という質問形式ですので、自分なりの解答を日本語で良いので箇条書きにします。

次に頭の中で英訳し、口に出し練習します。

こうして全ての問題を繰り返します。
具体的な繰り返し方法は、本記事の三級の方法と同じで構いません。

2級 繰り返し方法

基本的には三級の繰り返し法と同じですが、№4、№5に関してはきっちりした英文を書くのではなく、答えを箇条書きにしてください。

なぜかというと、答えの内容は繰り返すたびに変わってはいけませんが、言い回しは毎回変わっていいからです。
例えば試験官のDo you know why?に対して、「何故、私がこう言うのかというと….. 」と英語で回答を始めますよね。

・because ….,
・What I want to say is, …..,
・The reason I would like to tell you is….,

等、その時パッと頭に浮かんだもので良いのです。言い方はその時その時で変わるだろうし、むしろ変わった方が良いと思います。これは、本番に強くなる練習なのです。

準1級、1級

このレベルの方は、作文など沢山書かれていると思いますので、英語の起承結は熟知してあると思います。
全ての面接の過去問を読んで、自分の答えの論点を1つの問題につき、1級の場合三つ準1級は一つ、英語か日本語で箇条書きにしておきます。

そして、繰り返し練習を行ってください(本記事二級の繰り返し法をご参照ください)。

さらに一級受験者に必須なのは、誰もいない一人の時にスピーチをしてみることです。
恥ずかしがらず、最初は問題と箇条書きをチラッと見てYes, I do. First, I want to talk about…ブツブツ口に出してやってみてください。

最後は、問題だけ見てスピーチをできるように完全に仕上げてください。準一級の受験者も問題と箇条書きを見ながら自分でブツブツ言ってみてください(これも本記事二級の繰り返し法をご参照ください)。
仕上げは、問題だけ見て答えを言えるようになってくださいね。

また一級受験者は、答えるときに必要になる時事用語の復習をお勧めします。例えば環境問題、温室効果ガス、領土問題、核実験、終身雇用、児童虐待・・・を英語で何と言いますか?

まとめ

さて色々とお話しましたが、最後にお伝えしたいことは、面接は人間相手の試験ですので、独学で準備することに加え、やはり最後はたった一度でもどなたかに面接官になって頂き、仕上げるのがよいと思います。皆さんのご近所に信頼できる、英語の先生がいらっしゃれば是非ご相談されてみてはいかがでしょうか。

皆様のご健闘をお祈りします。

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長澤 陽子

私は過去に10年間フィリピン領事館に勤めた経験があり、生徒さんには、自分が習った英語でなく使った英語を教えています。大学入試や英検の指導をしていますが、受講生が将来日本人としての美徳を備えた上で、英語を使い、世界に向けての発言力をもつ人材になって欲しいという願いで教鞭をとっています。

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