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【英検 準2級】『聞かずに、聴け』-リスニングいろはのい(心得編)

リスニング

英検準2級を受検する皆様、はじめまして。私、福岡市西区今宿駅前の藍洋塾にて英語を担当しております、長澤倫康と申します。

間もなく、2021年度第二回1次ですね。ご準備はいかがですか?

さて今回は、上達しにくくかつ、数を聴くほか対策を立てにくいと思われるリスニング問題について、練習量をこなす前に心得ていて欲しいことを記事にしてまいりたいと思います。

この記事を読めば、正解率が低いという人は飛躍的にアップするでしょうし、バラつきがある人は安定していくことでしょう。

どうぞ宜しくお願いします。

はじめに-本記事の指針

本記事にあってはまず、書店で販売されている過去本試験の問題集(成美堂出版)の最新版に掲載のリスニング問題の第一、二部(六回分、計120問)を、テーマ別に分類しました(私の分類で、約40テーマありました)。

当然その中には、頻出のテーマとそうでないものがあり、ならば頻出テーマの中で似通る表現を、事前に押さえておくことが正解率アップへの得策だと考えました。

また第一、二部の問題は、登場人物が二人での会話の構成であり、場面の想定と、第一発言から会話の流れ(オチまで)を、瞬時に予測できること正解率アップへのカギとなります。

そこでこのような第一、二部の問題を得点源と位置づけ、第三部は(コツだけ述べ)皆さんの練習量に応じて正解率を上げていくことを、本記事の指針とします。

その中で大きなポイントとするのは、『聞かずに聴く』ことです。言い換えれば、全てを聞こうとせず、軸となるキーワードを押さえ、全体的に聴くということです。以下これを、テーマ別に、具体的に述べていきます。

お誘い

これは第一・二部を通じて、ほぼ毎回出題されています。その内容は、lunch、dinner、festival、zoo、softball、volleyball、concert、shopping、study……
誘いですので、挙げれば切りがないことはもうお分かりでしょう。

ではなぜ不正解となるのか、その原因の一つは、誘っていること自体を聴き取れていないのでは?
そこで、

押さえておくべき誘いのフレーズ

・do you want to go…?
・want to come…?
・can we go…?
・Are you coming to…?
・let’s go…

こうやって見れば簡単なものばかりですが、不正解の人はこれを音で聞いた時、「誘っている」という状況に瞬時に反応できていないのです。

できていても、セリフの最後の最後のtomorrow?とか、next Sunday?に気を取られ、何かに誘っていたという大前提が抜けてしまっているのです。

よって、上記□のフレーズとlunch、dinner、festival…をしっかりと聴き、他は聞かない(薄らでもいい)、つまりこれが『聞かずに、聴け』ということです。

次に来るのは返事

状況が誘いだとわかれば、次に来るのは返事です。

これはyesやnoの明言を待たずして、声のトーンが低ければノー系高ければイエス系と判断します。

また、これには条件が付きものでそこをしっかり『聴け』すなわち、イエス系にはwhen? where? 持参するもの等の質問、

ノー系はhomework・report・家族との予定がある、よい思い出がない、体調が良くない…等の理由が続く場合がほとんどです。

返事に対するコメントで、会話の内容は一応終了

イエス系のwhen? where?等の質問への回答は比較的わかりやすいのですが、

ノー系に関してはあきらめるか、対処法(例えば、別の日)を提案し、相手が食い下がる場合があります。どちらでであるかは『聞かずに』といいますか、雰囲気でわかるでしょうから、

正解のキーとなるのは一つ手前の返事で何故行きたがらないのか等や、次の返事で何故行く気に変わったのか等で、そこを『聴く』ことがポイントとなります。

電話にて

これは、ツゥルルルゥ・・・の呼び出し音での始まりですよね。ただ、そこからの内容は多岐に渡るので、よってまず押さえるべきは、誰が誰に掛けているかです。

・Helloの第一声に、名乗る
➔名乗った人物が、親や友達に
・Helloの第一声に、honey
➔夫が妻(妻が夫)に
・Helloの第一声に、会社や団体名
➔会社や団体が、一般家庭等に
・第一声が会社や団体名
➔客が、会社や団体に(問い合わせやクレーム)

ここでも「そんなことは、わかっている」と思われたでしょうが、果たしてそう言い切れますか。
というのもこの誰が誰にと、その声のトーンやテンションで、次に来る内容の予想までが必要なのです。以下、掘り下げていきます。
 

声のトーン等から内容予測

慌てていたり、テンションが低めであればaccidentやmy bike stolenもしくは雨だから迎えに来てくれという頼みごと、高めのテンションなら何かの誘いや嬉しいニュース

これに対して、会社や団体からの電話にはテンションの高低は少なく、セールス学校の先生からの連絡であったりします。
逆に客から会社や団体への電話の場合、問い合わせクレームであることがほとんどです。

あとは回答

以上のように電話でのテーマは、誰が誰に、そのトーン等から用件、そして回答を、落とさず「聴く」のがポイントです。

ザックリとした例を挙げれば、友達の家に電話した➔not homeと言われた➔I’ll call againなのか、call me back して欲しいのか、話の流れを軸で聴いてください。

手伝って

文字通り、何かを手伝ってくれという内容で、押さえておくべきフレーズは

・Could you help me with…?
・Can you…?
・Will you do me a favor?

くらいです。

頭から聴いてください

ではこんなに簡単なフレーズなのに、なぜ間違ってしまうのでしょうか?

それは文字で見れば簡単なことが、音で「help」を聞くと、自分が(Can I…?)手伝いましょうか?と勝手に話を作り変えてしまったりしているのです。

私は授業にて常々、長文読解でも頭から訳せと言っておりますが、リスニングも同じですよね。英語って一単語目、二単語目で構造が決まる場合が多いと思いませんか?

例えば、主語➔動詞の語順で肯定文、be動詞やDoや助動詞➔主語の語順で疑問文、主語➔…notの語順で否定文とほぼ文章の全体像が確定します。

より正確に言えば、~が主語だと察知したら、「それがどうした?」と動詞に聞き耳を立てて(見つけて)欲しいのです。

余談ですがこれは、最後の最後まで聞かなきゃわからない(最後に「か」が付くだけで、肯定の内容が一瞬で疑問に変わる)日本語と、英語との大きな違いなのです。

なので、頭からしっかり聴きましょう。これは、手伝っての内容に限りません。どのような内容でも、頭の方に比重を置いて聴いていくことを心掛けてください。

手伝って欲しい内容と、それへの返事

使い方(how to use)を教えてくれ、書類のcheck、レポートの提出、wash the dishes等、手伝って欲しい内容は簡単に聞き取れるでしょう。

大事なのはここでも、それに対してのノー系かイエス系の返しなのです。
つまりyesやnoの明言を待たずしてwhat(じゃあ、なにすればいい)?や、yesでもnoでも条件(明日ならばok等)が付いたりするので、そこを落とさず『聴け』ということです。

お誘いと同様、これに対してのコメントで、会話の内容は終了

what?に対する回答やThank you…で終わる場合もあれば、noについた理由に納得して断念するか、please…といって粘る場合もあります。その雰囲気をしっかり『聴く』がことがポイントとなります。
     

レストランにて

これも、リスニング練習量をこなしている人は、そういわれれば…と意外に多いことに気づいたはずです。

内容的にはまず、上記の電話にちなむのですが、第一声の~Grill等でレストラン(ステーキ店等)をイメージしてください。

次に予約(reservation) という言葉を聞きとれば、そこから店と電話主での日時・人数等の話を経て、予約成立となるのか、「…だったら別の店を探す」となります。

とにかく『聴く』べきポイントは、レストランへ何らかの用件があって電話しているという状況です。

以下、この他レストランにまつわる内容を挙げておきます。

①実際に行ったけどline(行列)ができていた➔待つか、別の店にするか
②噂を聞いたので行ってみようと思う➔誰かを誘う
③Waiter(店員に)食事中、料理の素材やオススメを聞く
④食べ終えた後で味や値段の感想を述べる

このように内容は様々ですが、前述の電話と同様、誰が誰に前提に(上記①②④は、夫婦・友達・会社の同僚)、後に続く内容をしっかり『聴く』ことがポイントです。

ホテルにて

まずここに限る話ではありませんが、ma’amは「奥様」です。音的にはmom似ているので、お母さんと勘違いしがちなのでしょうが、次に聴こえてくる内容から瞬時に修正してください(声年齢や言い方からも気づけるはず)。

次に内容としては、予約(reservation)を始めとして、お客さんからホテルに対しての、要求(クレーム)」がほとんどなので、ホテル側がそれにどう対処するのか」をしっかり『聴く』ことがポイントです。

警官

ここもまず、Excuse me, Officer.の、Officerです。事務員さんではありませんよ、「おまわりさん」です。

そこから、道がわからない、wallet(財布)を拾った、カギをなくした、bike(自転車)盗まれた等の話に流れます。

逆にOfficer側からは音楽の音量が大きい、ここに車を停めるな等注意を受けることもあります。

とにかくここでも、相手はおまわりさんということを前提に、それに続く内容をしっかり『聴く』ことがポイントです。

~はどうだった?

前述したようにHoneyは、夫婦間で夫から妻、妻から夫いずれのからの呼びかけにも使われております。

このような夫婦間の他、親子・親せき・友達間で、~はどうだった?との会話があります。

そこで押さえておくべき、どうだった?フレーズは

・did you have a good day…?
・How was …?
・How did you…?   

と、なんてないフレーズばかりです。

なので、ポイントとしては、
①質問にtodayがくっつけばほとんど場合、夫婦間では仕事、親子間なら学校や試験

②How was …? の後は、vacation等いろんなものが来るので、その名詞

③How did you…?に続く動詞(瞬時に交通手段?!と判断する人が多いですが、それはgoやcome続く場合で、そのような出題はほとんどない。)
    
以上①~③を落とさず『聴く』ことで話の内容をつかんでください。

第三部のコツ

第二部も同様ですが、耳を立てるのと同時に、選択肢をギョロギョロ見ましょう。「あ、この単語言った!」にすかさずアンダーラインです。これで選択肢が二つに絞られれば、全部聞いても内容がさっぱり伝わってこなかった場合でも、正解の可能性は50%に上がります。

そうやって、目・耳、もちろん頭脳…全身全霊で聴くことは、第一部~三部通じての大前提です。

要するに硬くならず、かといってボーっとならず、『聴く』ことがポイントとです。

まとめ

以上、頻出カテゴリーとして七つほど

・お誘い
・電話
・手伝って
・レストラン
・ホテル
・警官
・~はどうだった?

を挙げましたが、いかがでしたでしょうか。

これらの会話パターンをマスターすることを前提として、一回の試験で各カテゴリーから1~2問は出題されると仮定すれば、第一、二部(20問)で7~14正解しうるでしょう。

これに合わせて、上述した第三部のコツを踏まえて、リスニング練習を重ねれば、全体(30問)で21~24正解は見込めると思います。

リスニングの正解が21問(七割)あればリーディング・ライティングが六割程度で、一次試験は合格しております(当塾の受講生、試験成績表分析による)。

準2級を受検する皆さん、残りの日々を慌てず、効率的な準備を心掛けてください。

そして、皆様の試験本番での御健闘を心よりお祈りいたします。

最後までご覧いただき、有り難うございました。
それでは、またの機会に

[2級用リスニング記事はリリース済です]
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長澤 倫康 (ながさわともやす)

藍洋塾の代表者兼、文系科目の担当をしています。 司法試験受験を重ねる傍ら学習塾に勤務し、子供達とふれあう中で教育に熱意を抱き、2012年に福岡市西区今宿駅前で開業しました。 現代の子供達に無限の可能性を感じつつも、日々起こる様々な問題に対し実力を発揮できていない実情を、社会に問いかけるべくブログを展開してまいる所存でございます。

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