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【卒業生手記】大手集団塾と個人塾(当塾)との違い

受験生や保護者のみなさま、気分はクリスマスでもお正月でもなく、冬期講習に一丸となっていらっしゃるでしょうが、元気にお過ごしでしょうか。
私、福岡市西区今宿駅前の藍洋塾を運営しております、長澤倫康と申します。

2020年がみなさまにとって晴れ晴れしい門出の年となりますよう、この年末年始、しっかり地に足をつけて前に進んで行きましょう。

さて今回は、先日、当藍洋塾サイト内【卒業生の声】に掲載いたしましたFくんの体験記に書ききれなかった、その下書きの中で、特にFくんが強調していた大手塾と個人塾との違いについて、記事にしてまいりたいと思います。

この記事を読めば、これから塾に行く人やその保護者様、また今通われている塾で迷いを感じておられる人には、一つの道(塾へ考え方)が見えてくると思います。

以前、記事にいたしました【5分でわかる】塾選びの受講生視点バージョンとして読んでいただければ幸いです。

それでは以下、Fくんの当塾受講の時系列に沿って記事を進めてまいります。どうぞ宜しくお願いします。

入塾(中3冬)~高校入学時まで

私(長澤倫康)がFくんに出会ったのは、今から三年前(2016年)の12月でした。公立の入試日まで100日を切っていたこともあって、とにかく焦っているといった第一印象でした。

そこから、高校入試までの日々を以下のように記してくれています。


1、入塾のきっかけ
まず僕は、小6から中3の秋まで大手集団塾に通っていた。


そこでの中3夏期講習を終えて、あまり成績が上がらなかったことが、結果的に藍洋塾に入塾するきっかけとなった。
大手塾でただ講習を受けていただけでなく、夏休み中は講習がない日も一日中塾にこもり自習もしていたのに、成績が変わらなかったのは何故かがわからず、親の知人(藍洋塾卒業生の親)の紹介で藍洋塾に相談し、とりあえず体験受講してみるという流れであった。


藍洋塾の体験授業を受けてすぐに思ったことは、授業の雰囲気が堅苦しくなく、伸び伸びしていたことだ。今思うと、大手の塾は淡々とカリキュラムをただこなしていただけだったように思う。


また藍洋塾の授業は、そこまで急ぎ足でもないのに学校の進度よりも先に進んでいて、授業内で小テストもあって「ここなら上がるかも」と思わせてくれた。


というのは、大手の塾は一回の授業でかなりの宿題が出され、それを終わらせるのが精一杯となり、宿題の答え合わせ(ちゃんとやっているかのチェック)で通っていたように思ったからだ。


2、入塾して-冬期講習から高校入学直後まで
体験授業も終わり、本格的に通い出したのは冬期講習からだ。
塾長よりかなりハードとは聞いていたが、予想以上だった。毎日が入試日という感じで、1日1年度分の過去問の演習・解説だった。


ここでハッキリとわかったのは、塾長が入塾の面談の時にいった「ゴールからの勉強」という言葉の意味だ。
つまり、これ(入試問題)が解けるようになるために日々勉強しているということを改めて認識した。


しかも、毎日あるのでだんだんと疲れが溜まったが、「入試当日、風邪をひいていないとは限らない。バテていてもミスせずに解ける自分になることに、冬期講習の意義がある。」との塾長の言葉で自分を奮い立たせたことを覚えている。


最初は志望校に対して話にならない点数しか取れなかったけれど、徐々に取れるようになったというか取らなければならないし、取れるという使命感と自信が自然に湧いていた。


冬期講習が終わると私立対策となり、ここでも藍洋塾の授業は「ゴールからの勉強」が際立っていたと思う。自分の受ける学校だけではなく他の私立高校の問題も解き、「ここは他の学校でも聞かれるよ。」と解説で念を押されることがよくあった。


高校入試の結果は、第一志望(公立)不合格、私立合格に終わったが、藍洋塾での日々が無意味ではなかったと、高校に入学してすぐに確信することができた。
高校生活で再び部活と勉強の両立に慣れるのに大変だったが、藍洋塾の冬期講習がハードだったおかげで、勉強の面はあまり苦に感じなかった。


こうして高校での成績はどんどん伸びて、周りの人に差をつけることができたと思う。


大手集団塾にいた頃、努力しても努力しても周りの仲間にいつも負けて「なんで自分より勉強してなさそうなやつに勝てないのだろうか」と悩んでいた。しかしこの時「報われない努力はない。今報われなくてもあきらめず努力しつ続ければ、必ず努力は報われる。」ということを、僕は悟った。

以上の部分から私が感じたことは、やはり中学校の授業同様、1クラスの人数が15人辺りを超えると、講師はその中の平均より少し上辺りの生徒を向けてを構成しなければならなくなり、当然内容やペースについていくことができない生徒が出てくるということです(以前の記事【学校の授業と今後の学習塾】参照)。

この点で私が考える、大手塾の運営と自分の学習が合っているかどうかの判断基準の一つは、中学校の定期テストで五教科の350点(平均70点)以上を取れているかどうかです。
このような生徒は、塾に行っているいない、またはどのような塾に行っていようが、中学校から指定された範囲の学習をきちんと自分で管理できており、大手塾に通っても適切なクラスの中で勉強を進めていくことでしょう。

では何故、中学校の定期テストで400点を越えていたFくんはその塾が指示していることをきちんとやって、積極的に自習もしていたのに自分だけ成績が伸びてこなかったのか?

これは私が思うに、生真面目な生徒に多く、宿題が目的化してしまっているからです。すなわち中学校の提出物などもある生活の中で、膨大な量の宿題をこなすためにはどうっやたら早く終わるか、知らず知らず宿題を終わらせることが目的となっているのです。

これを当初のFくんにあてはめると、確かに解くスピードはあるけど、国語の作文や英作文、社会科の記述問題の解答に雑さを感じていました。考えて書いたというより、覚えている知識を吐き出していたといった感じです。

高校入試までに、‘目的は入試問題が解けるようになることであって、宿題はその手段に過ぎない’ということをFくんに説く時間的余裕はありませんでしたし、Fくんなりに自分がこれまで積み重ねてきたことにプライドを持っていましたので、どう紐解いていくか私の課題となりました。

この部分までをまとめますと、何かを達成するには、やはり相当の期間(後述します)、講師と受講生とで時間を積み重ねなければならないと思います。

この点、大手集団塾だと生徒の数的に対応には限界があるでしょうし、かといって個別指導塾の中には授業の度に講師が変わったり、それでは家庭教師がいいのかというとライバルを見つけ同じ(授業)空間で張り合うという点が犠牲になります。

結論としては、今いる勉強の場で、自分が納得できる結果を出し、前向きに勉強できているかどうかを、Fくんのように自分で冷静に判断することが大切だと思います。ただこれは、高校入試だけをゴールと見るのではなく、一通過点と見た場合の論理です。

しかしFくんがどのような性格で、経歴の持ち主であれ、第一志望校に通せなかったことは、私の責任であります。

このような結果に拘わらず、高校生になってからも、私に指導の機会を与えてくれたFくんと保護者さまに、今改めて感謝します。

高1秋~高3秋


1、英検準二級合格
部活や定期テストに完全に慣れてきたので、また藍洋塾に通おうかという気になった。


勧められたのは、英検準2級だった。二か月間、週一回の授業で合格したので、まだこの時は自分の努力の成果と思っていた。


2、二級での苦脳
しかし、高2になって二級の勉強に入ると自分の中に壁を感じるようになった。自分ではリスニングだけを苦手と感じていたが、スコアを見ると他も足りていないことがわかった。それでも塾長は、僕の要求通りリスニングをメインとした授業をしてくれた。


ただ、変化を感じたのは、途中で音源を止められることだ。そして塾長から「この後の話の展開は?」ばかりを問われた。それを繰り返されることで、自分は聞こえなかった単語を気にするばかりで、聞こえた単語だけで次を予測できていないことに気づいた。


結果として、このことが僕の英語に対する認識を変えたと思う。というのは、二級を不合格になるたびに、「単語量が少ない、もっと覚えなきゃ」という反省ばかりをしてきたからだ。単語さえ知っていれば、英語は読めたり、聞けたりするものだと思っていたので、最初は塾長の意図をわかっていなかった。


高3の秋、「高校で英検を受けるのも最後だろうし、やっぱ大学入試までに2級は取っておきたいな」って気分的に追い込まれた時に、少しずつ自分の中のこだわりがなくなってきて、とにかく予測したり、考えることを重視した。すると不思議と長文とリスニングの正解率が上がり、合格への自信につながった。


3、二級合格
作文と面接練習では、陽子先生が担当してくれて、そこで徹底して論理思考というものを教わった。そこで僕は、完全に気づいた。塾長や陽子先生はずっと、僕の覚える努力を、考える努力に変えようとしていたのだと。


こうして無事、一次試験を突破し、面接練習では論理思考だけでなく、発音の仕方等細かい所まで指導を受けた。それでも緊張が溶けない僕に対して陽子先生は、今までに自分が書いてきた英作文の添削された答案を見返すよう指示してくれ、試験会場へ行く電車の中でも必死で見返した。その甲斐あってか本番では、数多く見返した中のものとそっくりな質問がされたため落ち着いてスムースに答えることができ、合格した。

二級合格を通じて感じたのは、塾長も陽子先生も、とにかく僕の性格や理解度をよく理解してくれていたというだ。


これは藍洋塾が先生と遠くないからできることであって、また藍洋塾の先輩や僕の同期生も同じように数人で授業を受け合格していることから、距離が近過ぎることもない。

つまり、大手の塾だったら僕は「勉強はとにかく量!」とこだわりを持ち続け、思考することの大切さに今も気づいていなかったかもしれない。

この部分にあるように高校での定期テストは至って順調だったことから、今年(2019年)に話題となった大学入試制度改革を念頭に、私がFくんに勧めたのは英検対策でした。

しかし上記の通り二級の勉強に入った途端、苦悩の日々でしたね。これは先に述べたように、Fくんにとっての勉強=頭に知識を詰め込むこと、がまた如実に現れていたからです。恐らく、Fくんの通っている高校の課題の量と試験範囲の広さで、思考する勉強から遠ざかってしまっていたのでしょう。

そして、Fくんの年齢と、高校での成績優秀さも重なって、ますますプライドを持ったFくんは、授業内で私と対立することも多々ありました。

しかしながら、その対立の中でもFくんの次は通りたいと、私の次は通したいは、寸分違わず合致していたのでしょう。どんなに対立してもFくんが次の授業にはしっかり出て来て、結局、合格するまで音を上げず通い続けたことが勝因であると思っています。これが、先に述べた「相当の期間」です。

授業に出る塾の体質


約三年間、藍洋塾の授業を受けてきて特に感じたことは、雑談してるようで雑談でないということだ。
国語の解説とかでよく例え話をされましたが、僕たちが興味を持つように身近な話題(僕らの世代で流行っているいること)をしていたのだと思う。
そして講座に関しても、部活を優先したいと言えばその考えを優先してくれて、逆に急に進研模試の対策をして欲しいと言えば何回かの授業でバシッとまとめてくれたりした。


これに対して大手塾は、上のクラスでは科目担当の先生が授業をするのに、下のクラスでは科目の違うその時間余っている先生が授業をすることがあり、僕は格差を感じることがあった。
また有名校に合格した高校生を連れて来ての激励会や、合宿の宣伝を授業内ですることが僕は嫌だった。やる気がある人は宣伝されなくても合宿に行くのだから、行かない人に向けての宣伝は迷惑(授業外でやって欲しい)だと思った。

この部分で、Fくんは授業内での合宿のセールスにかなりの不満を感じていたようですね(私も手記を拝見するまでこのことは知りませんでした)。

この点藍洋塾では、御面談にて受講生と保護者様の意向を調整した上での講座プランを案内しております。

合宿につきましても以前、大手集団塾に勤めていた私の見解を述べますと、やはりこのご時世、宿泊費用の点で御家計に負担を掛けるのはいかがなものかと思っております。

マスコミ等はあまり報道していないようですが、今年(2019年)10月の消費税率引き上げ以降、消費動向はリーマンショック(2008年)時よりも下がっているといわれております。

よって私は、これからの学習塾業界にはますます安価で、かつ良質な学習指導が求められてくると思っている点で、合宿は時代に逆行していると考えております(当塾は、一切行っておりません)。

まとめ

以上Fくんの手記に沿って、大手集団塾と個人塾(当塾)との違いをまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。

最後に私が言いたいことは、本記事が集団塾と個人塾のどっちがベターなのかを述べているのではないということです。
私は、受験生が100人いるのなら100通りの勉強方法があり、その100人の中には学習塾に通う人もいる。
そう、どこに通塾しようともそれもまた、志望校合格(目的)を達成するための手段に過ぎないのです。

と考えますと、受験生自身、そして保護者様とで選んだ塾で、一丸となって前に進むことで、自ずと合格への最良の道が拓けてくるということです。

ですから、塾を選ぶ際にはチェックすべき事項は外さず、また入塾して何か違和感を感じた場合は速やかに、Fくんご家族のように周り(友達や知人)に相談するのが妥当でしょう。

道を見つけることに時間を掛けず、進むべき道を進むことが勉強(学問)であると、私は考えているからです。

最後までご覧いただいき、有難うございます(Fくんと同期であるKさん体験記は前記事にて)。

そして手記(物語)を残してくれたFくん、ありがとう。

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長澤 倫康 (ながさわともやす)

長澤 倫康 (ながさわともやす)

藍洋塾の代表者兼、文系科目の担当をしています。 司法試験受験を重ねる傍ら学習塾に勤務し、子供達とふれあう中で教育に熱意を抱き、2012年に福岡市西区今宿駅前で開業しました。 現代の子供達に無限の可能性を感じつつも、日々起こる様々な問題に対し実力を発揮できていない実情を、社会に問いかけるべくブログを展開してまいる所存でございます。

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