【合格 体験記】英検2級二次試験、驚異の満点合格~西南大合格へ-K・Kさんの軌跡
〈まえがき〉
各学校へと入学、また各学年へと進級を控えた読者の皆様、いかがお過ごしでしょうか?
2019年度第2回英検2級の二次試験において、満点での合格を果たした当塾の受講生のKさんが、
2019年春、西南大学外国語学部外国語学科に現役合格いたしました。
そこで今回は、合格者本人たるKさんに筆をとってもらい、入塾から同英検当日までの軌跡に加え、
同大学合格発表当日の喜びの気持ちを記していただきました。
この記事を読めば、現役中高生で、これから英検の進級や高校・大学を目指す人が、同じ受験生の目線で『自分も心掛け次第で何でもできるんじゃないか・・・』という気持ちを持てるのではないかと思っております。
申し遅れましたが私、福岡市西区今宿駅前にて学習塾を営んでおります、長澤倫康と申します。
今回も、どうぞ宜しくお願いします。
目次
入塾から-英語に興味が湧いてきたきっかけ
それまで英会話教室をはじめ、塾に通ったことがない私が、藍洋塾に通い始めたのは中三の4月でした。
高校受験のための入塾でしたので、五教科の授業を受けていたのですが、特に中学校の授業との違いを感じたのが英語でした。今思うと、・・・を覚えなさいといわれることはなく、文法の説明とかで、なぜそうなるのかをみっちり教えられた記憶があります。
そして、私のいたクラスのペースに合わせて授業が進み、「ここはよく出るっちゃんね」と深く掘り下げてくれる部分もありました。
五教科の成績で特に英語が良いということもなく、どれも普通だった私が少しずつ英語に興味を持ったのは、‘こういう話の流れだから、こんな意味かな’と知らない単語を推測し、とにかく前へ読み進めることを徹底的に教えられ、英語の成績がどんどん伸びていったからだと思います。
3級合格
まだ入塾して一か月くらいの時、いきなり「今日は試しに英検の問題をやってみよう。」と塾の授業で言われました。学校のテストとは違ってマークシートだったのが新鮮で、「ここに似たようなこと書いてあるから、これかな~」というようなクイズ感覚で解いていたことを覚えています。
「受けたい人は補習するよ」という塾長の言葉になんとなくつられて過去問を解きましたので、試験本番でも落ち着いて解くことができ、一次試験に合格しました。
二次試験の対策で、(長澤)陽子先生と初めてお会いしたのですが、いきなり英語でペラペラと話し掛けられたので、本番で初対面の試験官の人にも緊張せずに済んだと思います。
準2級合格
高校に進学し、新生活に慣れるのにあたふたしている時に「受験が終わって、単語や文法が抜けないうちに…」と塾長から準2級講座を強く勧められました。
週一回の講座でしたので、全てが新生活というのではなく、お馴染みの授業が一つあるといった感覚で、通うことにしました。
とにかく、学校での他の科目や部活動にも慣れるのに必死だったので、特に英検の勉強を頑張ったという記憶はありません。
中学の生活に比べ隙間がなくなった中で、塾で言われることだけはきちんとして(間違えた単語をカードにしての復習)合格したという感じでした。
2級合格
2級は2回目の受検で合格しました。
1回目は、大問1の単語に圧倒された感じでした。単純に、準2級に比べ覚えなきゃいけないことが増えた気がずっとしていて、結局はその気持ちに負け、あまり勉強しなかったように思います。
2回目の対策授業での「覚えよう、覚えようとするんじゃなくて・・・大体このAさんとBさんの会話ってどういう場面でよ?その雰囲気から選択肢をしぼっていかんと、覚えても、覚えても……になるよ。」という塾長の言葉から、とにかく問題文の場面や雰囲気をつかむことに重点を置きました。
すると、四つある選択肢が二つに見えてきて(二つは絶対に正解じゃないと判断がついて)、大問1の正解数がグーンと伸びました。それと同時に、何故か長文を読む速度も上がり、時間ギリギリで解き終わるのではなく、少し余裕をもって終わるようになりました。
こうして2回目の受検で合格したのですが、大切なのは、1回目の不合格でネガティブな気持ちを引きずることなく、成績表で自分に何が足りないのかを見て、「逆にこの部分を補強さえすれば、次は合格する!」といった、開き直るぐらいの気持ちを持つことだと思います。
それと、一度不合格になったのだから勉強方法とかに対するこだわりは捨て、誰か一人コーチを決めて(この時は塾長でしたが)、コーチの言葉を素直に受けとる(学校ではこう言われたとか迷わない)ことです。
ホームステイから準1級受検へ
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二級に合格し、高二になってしばらくは定期テスト対策(数学・古典)で塾に通っていました。
そして高二の夏、私の周りの人の協力もあって、アメリカへの短期のホームステイが決まりました。初めての海外に一人で行くことや、現地でのコミュニケーションに不安は募るばかりでした。
実際に現地に着くと、意外にも相手が話していることはよくわかりました。しかし、YESやNO以外のリアクションがとれないのです。
そんな時ふと思い出しました、「日本じゃ黙っとけば、どうしたと?何があったと?って相手が聞いてくれるけど、海外じゃきちんと自己主張せんと、置いて行かれるよ」という二次試験対策授業での陽子先生の言葉です。これをそのままアメリカで実感したのです。英語の知識だけでなく、外国人の思考とかも授業中に話してくれたことも思い返しました。
次の日から、「何か言おう、何か言おう!」と自分の気持ちを前に出し、そうした方が相手からもWHY?とか突っ込まれるようになって、するとどんどん自分からも表現できるようになり、私にとって大変貴重なホームステイとなりました。 -
ホームステイで英語に対するモチベーションが上がっていた私は、高二の秋(11月)から準1級講座を受け始めました。まず驚いたのは、準2➔2級とは比べものにならないくらい格段に難しくなったことです。単語は知らないものばかりで、それまで得意であった長文も、あやふやな解釈では答えが出ず、しばらくは自信が持てずにいました。
しかし、今は塾のブログになっているようですが、英語の知識で読めないのではなく、背景知識が足りないということに気づき、スマホで環境問題などのニュースが上がっていると読むように心掛けました。
こうして高三の6月に初受検しましたが、不合格でした。ただ、そんなに落ち込むことなく、また「逆にこの部分を補強さえすれば…」思いましたし、作文力が自分でもわかるくらいに上がっていたと思いましたので、次へのやる気の方が大きかったです。
2級・準1級のW受検
西南大学を志望校としたので、準1級合格のスコアが欲しく、それがダメでも保険で2級も受検することにしました(最低でも、2級Aを取るために)。
特に2級の勉強に戻ることなく、準一級講座を受講し続けていました。このころには藍洋塾のホームページも出来ており、その中のブログを読むことで、2級の基本的な内容(リスニング)は確認できていました。
さらに今振り返ると、作文の筋道といいますか、起承結の考え方がリスニングやスピーキング(面接)でのレベルアップにつながったと思っています。
結果は、準1級はスコアで見るとわずか足らずで不合格でしたが、2級は一次(三技能)で九割、二次(面接)は満点での合格となりました。
Q&Aだけでなく、アチチュードや読み方もよかったと評価されたことを考えると、3級の面接対策の時から自然に陽子先生の話し方や読み方等を身に付いていたのかもしれません。
まとめ―英検での進級や大学を目指す人へ
勉強自体あまり好きではなく、英語もその中の一つと思っていた私が、今では英語が一番好きで、得意な科目になりました。
英検で不合格になったり、模試での英語が上がらなかったりで、英語が嫌いになる時があると思います。
そういう時こそ考え方をポジティブに変えることが大切だと思います。私の場合、大学に行くための英語の勉強って考えるのではなく、海外旅行すれば楽しいだろうなとか、仕事で英語使うのってかっこいいだろうな……と考えました。
結局、勉強し続けきるかどうかは自分次第だと思うので、私にとっては英語が一番自分を納得させる科目だったんだと思います。
皆さんも、何でもいいので、自分が納得できる理由を見つけてみましょう。
まだまだ私も頑張ります。
皆さんも頑張ってください。
西南大合格へ
手応えを感じることなく終わった試験日から今日の発表日まで私は、合格している自信が全くありませんでした。
ただ唯一、合格の見込みがありそうだと思ったのは、英語四技能利用型の入試でした。
私は、加点されるレベルまでの点数を持っていたので、望みがあるのはここしかないと思い、本日に結果を見てみると、その4技能利用型で合格していました。私は驚きと共に嬉しさがこみ上げてきて、思わず独り家の中で「よっしゃ!」と言ってしまいました笑
今日の発表を通して、(私の場合は英語ですが)一つでも得意教科があることの大切さと有利さを改めて感じました。
英語の勉強は、一度諦めればそこから立ち直るのは難しいと思います。
だから、苦手意識を感じていても、少しでもいいので単語を覚えてみたり、教科書を見たりなど、英語から離れ過ぎないことが私は大切だと思います。
受験に近づくにつれ精神的にも身体的にも追い込まれていくとは思いますが、このことを意識しておけば少しは勉強が楽になると思います。英語は理系でも必要とされる科目ですので。
一、二年生の皆様、頑張ってください。
令和2年2月21日 Kより
〈あとがき〉
いかがでしたでしょうか?
私がKさんと塾で勉強を始めて3年8ヶ月が経ちました。
決して、ガリ勉タイプではなく「今度~のライブ行くんですよ」等、自分のやりたいことには純粋だった印象があります。これは裏を返せば、ある時期やると決めたら絶対やるという強い意思の表れで、これからを生きていく上でもとても大切なことだと思います。
Kさんは中央区在住で、塾へはバスとJRで片道1時間ちょっと掛かるのに、中三の12月から3月の公立入試まで、授業のない日も毎日塾に通い自習していたことを、私は今でも鮮明に覚えております。
「それって、ガリ勉じゃん!」ではないんですよ。
私から見ると『家にいても特にしたいことはなく、でも高校に入ったらしたいことが色々と出てくると思う。』と、常に自分の進む道の一歩先を見ていたような感じでした。受験生の皆さん
大学や高校に入ったら見える景色が変わるのではないのです。皆様の積み重ね(勉強)によって、毎日同じ環境で見慣れた景色も、気づいていないだけで、今も見え方は少しずつ変わっているのですよ。あなたにしか見えない、あなたの道の先を、Kさんのいうポジティブな考え方で、これからも突き進んでください。
〈藍洋塾より〉
改めてKちゃん、満点合格そして西南合格おめでとう!
そして藍洋塾に、また一つ、新たな物語を残してくれてありがとう。
私をはじめ講師一同、貴女の更なる飛躍を応援しております。
読者の皆様、最後までご覧いただき、有り難うございました。
(Kさんと同期のFくんの物語また、Kさんの弟Kくんの高校合格体験記もご参照ください。)
長澤 倫康 (ながさわともやす)
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