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【英検 準1級】~祝 高校二年生、Eさん 合格への道のり、視点、そして生活 ~

皆様、こんにちは。

さて昨日、2019年第一回実用英語技能検定試験の発表があり、
当塾生のEさんが見事、準1級に合格されました。

今回は皆様に、Eさんがどういった視点をもって勉強され、合格に至ったかについてお話します。

このブログが、今から英検を受けられる方、高校、大学受験をされる方、大人の方で英語の勉強を始めたい方のヒントになれば幸いです。

英検準1級とはどれくらいのレベルか?

英検の準1級は、大学2年生程度と言われてます。
読む・聞く・書く・話すの4技能をはかるテストです。

高校生の合格率は、全国の受験生の一割程度という難関です。

Eさんが受講された講座とは?

当塾の英検準1級講座です。
講師は当記事の筆者、長澤陽子が担当しております。

この講座は、英検2級やTOEIC 750をもってある方を対象者とし、年齢は問いません。
受講日は週一回で、講義時間は約1時間半です。クラスは3~4人の少人数制です。

後述いたしますが、宿題も必要最小限しか課さず、大学受験の勉強や定期テスト、学校の週末課題などに支障のないよう取り計らっている講座でございます。

Eさんって、一体どんな方?

Eさんが、初めて塾にいらしたのは、高校1年生の夏休みでした。

当塾の講義(準1級内容)は、高校卒業までに習う範囲をはるかに超えた難しいもので、しかも高校1年生では見たこともない単語が多かったであろうEさんは、少し面食らった様子だったのを覚えております。

Eさんは、性格的にはおっとりした感じですが、ボランティア活動に励み、友達が多い活動的なタイプで、いわゆるガリ勉型ではありません。

帰国子女でもなく、高校に入る前は英会話スクールに通っていたようです。

私が感心したのは、単語が分からず答えを間違っても、落ち込むことなく淡々と勉強に臨む前向きな姿勢でした。

このような時を経て、入塾から11ヶ月後、高校2年生のEさんは、合格するに至ったのです。

講義の内容

もう少しEさんの合格(勝因)を分析するために、当塾の準1級講座の講義内容に触れます。一回の講義は、

①長文を1問
②リスニングを2問
③作文で書く内容を箇条書きにする練習

大きく分けてこの三つの内容です。

この中でも私が最も重点を置いたのは、長文、リスニングの内容のロジック(話の筋道、論理)を受講生につかみとってもらうことです。

知らない単語があろうと、難解であろうと必死でロジックを理解する練習を、受講生にはしてもらいました。

例えば、タイトルが、「ワイキキビーチの侵食」だとすると、一般的に考えて良いことではないですね。
すると英文は、今の侵食の状態の説明、何か対策をとっているのか、その対策はうまくいってるか……というような内容を予想できますよね。

瞬間的に予想してもらったあと、わかろう、わかろうとしながら文章を読んでもらう、あるいは文章を聞いてもらいます。

このような指導の中で私は、Eさんの問題のプリントを穴があくほど見つめる姿が、今でも心に浮かび胸が熱くなります。

さあEさんのように、ここまで真剣に英文を読むと、たとえ答えを間違ったり、単語の意味がわからなくても、私が解答や単語の意味を説明した時点でスーと頭に入ってくることでしょう。

つまり、ここで私がいいたいことは、
皆さんは、英検用のデル単などで機械的に単語を覚える必要はないのですよ。

単語は、過去問の6回分に出てるものだけ覚えれば十分です。
ですが、必ず文章の中曖昧の単語はその都度クリヤーにしていくように心掛けてください。

但し、問1の語彙の問題に関しては、単純に暗記する必要があるので、当塾は基本的に宿題は出しませんが、
次の講義までの1週間の間に単語を25個だけ覚えてもらってました。
宿題は、基本的にこれだけです。

さて話は作文についてですが、これにもを先程のロジックが実に重要な要素となります。

これについてはまた別に、Yes, No の答え方と話の筋道の立て方等の記事にて詳しくご説明しますが、短く言えば、一貫した考え方をし、それをシンプルに表現する力が必要となるということです。

Eさんの持つ視点

ここからが今回の記事で、私が皆さんに最もお伝えしたい内容となります。

先程のEさんに話の続きですが、彼女は将来、植物学に関する研究をする、という確固とした目標持っています。

植物が大好きなのでかなり本も読まれたのでしょう、植物を勉強することによって同時に、動物、昆虫、環境問題、バイオ関連、地質等、様々な知識が身についていました。

実は、この知識が今回の合格の一つ要因であると思います。

なぜならEさんは、環境や動植物に関する問題だと、いかに難解で単語が難しくてもロジック(話の流れ)がたちまち分かってしまうのです。
しかも未知の単語の意味を推測する力もあります。

こういった得意(好きな)分野があれば、皆さんもそこから広がっていく見識と共に、どんどん自信がついていくのではないかと思います。

Eさんの視点についてまとめますと、将来を見据えて自分の好きな分野を勉強していたら、結果的に英検の勉強の役に立っていたということだと思います。

皆さんのなかには、英語は、単語を覚え文法をやれば何でも読める、又は、聞けるようになると思ってらっしゃる方がいませんか?

皆さんが、英検や大学入試で読み聞き話し書く内容は、多岐に渡りますよ。
政治、経済、歴史、科学、環境、社会問題等と色々です。

自分が知らないことは、日本語でも読めません。ましてや英語にとなると読むのが嫌になるでしょう。

ですので学生の方は、英語以外の科目の勉強が大事です。

社会人の方は、何かご自分が好きだと思うこと、気になることについてリサーチする癖をつけてみてはいかがでしょうか。
必ず英語を理解するのに役立ちますよ。

受験生の生活

さて、最後になりましたが、合格を勝ち取るためには、講師と受講生との絶対的な信頼関係が必要となります。

それから、英語に関して、保護者様方にご理解いただきたいのは、英語はピアノの稽古や水泳と同じですぐには上達しません。
ピアノを始めた人が3ヶ月でショパンを弾けませんし、泳いだことのない人がすぐに100メートル泳げません。

御子息が講師を信じて勉強してるようでしたら、是非そのままお見守りください。

それから、入試前の1年間、英検試験前の3カ月間は、子供さんが勉強に完全に打ち込めるように静かで落ち着いた生活環境を提供してあげてください。

合格とは、御本人、講師、家庭が一体となり勝ち取るものであると思います。

静かにお見守りくださったEさんのご両親、そして何より、私の指導法を信じ合格されたEさんに感謝をこめて。

藍洋塾 英語科主任 長澤陽子

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長澤 陽子

私は過去に10年間フィリピン領事館に勤めた経験があり、生徒さんには、自分が習った英語でなく使った英語を教えています。大学入試や英検の指導をしていますが、受講生が将来日本人としての美徳を備えた上で、英語を使い、世界に向けての発言力をもつ人材になって欲しいという願いで教鞭をとっています。

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